2/14/2010

【書評】ウェブ時代をゆく─いかに働き、いかに学ぶかーーー梅田望夫



インターネットの発展とともに、リアルな世界と様々な軋轢や齟齬が生じるようになってきた。ただ、著作権やプライバシーなどの課題よりも「新たなテクノロジーの持つ可能性」にもっと注目していきたい。自分はずっと、そう考えてきた。

自分の著作権となるべき創作物もないし、プライバシーを犯されて被害を受けたこともない。いわゆる迷惑メールが来ることはあっても、自分にとっては大した問題ではない。

ただただ、「こんなことが可能に!」という光に注目し、自分の生活をどう変えてくれるのかを想像し、実際に使ってみることが楽しいのだ。

本書の著者である梅田望夫さんも「オプティミズム」を貫くことを宣言しているが、その点には自分も共感する。
そして、本書はその「オプティミズム」を貫くことを後押ししてくれる。ビジネスの側面は少ないが、貨幣以外にも価値があるのがウェブなのだ。

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いま自分はこうしてインターネットのブログを通じて、情報を発信している。厳密には発信というより、自分のメモに近いかも知れない。

おそらく、日本にいたら、PCや携帯端末などを通じてインターネットに触れない日は一年に一日もないだろう。それはそれで、最新の情報を常にキャッチし発信できる、またコミュニケーションが容易になったことを意味するが、この生活を10日間あまり止めてみようと思う。

具体的には、ただ海外に行くだけ。しかし、PCは持っていかないし、携帯端末もほとんど触らないようにする。また当然、TVや新聞など日本語メディアには触れない。日本語もほとんど話さない。

社会人になっても、海外に行くチャンスはある。ただ、ビジネスで行くとしたらPCなどを持っていくだろうし、家族で行くとしたら日本語を話すことになる。

だから、学生最後のこの機会に「インターネット無し」「日本語無し」の非日常に敢えて飛び込み、五感で色々なことを考えてみたいのだ。