1/04/2010

【書評】ソニーをダメにした「普通」という病









ハッキリ言って、さっぱり面白くなかった。
だから、amazonへのリンクも張ってない。

著者の個人的な感情から来る偏見が多すぎて、「歴代の偉大な」経営者に媚びて、今の管理部門やその他日本企業を馬鹿にしているだけだ。
この本を読んでも、何がソニーを「普通」にしたのか、どうすればソニーは復活出来るのかは全くもって不明確だ。「普通」になった現象が羅列されているだけで、復活への処方箋も創業者が指揮をとっていた時代へのノスタルジーとしか思えない。

また、ソニーの学歴不問を讃え、東大卒は「使えない」と言うのなら、著者の言う「使用価値」をどうやって採用時点で図るのかを示して欲しい。
学歴を問わない、ということなら松井証券の松井道夫社長のように「縁故採用で何が悪い」と言って、その理由を述べるべきだと思う。