1/21/2010
【書評】ハイエク―マルクス主義を殺した哲人---渡部昇一
「奴隷への道」を読む前に、そのエッセンスを記したという本書を読んでみた。「奴隷への道」が執筆されたのは今から66年も前の1944年だが、第二次大戦の最中にあってもハイエクは「個人の自由」がいかに重要かを考えている。
その個人の自由を侵害するものが、集産主義である。集産主義とは一般的には対照的に記述される共産主義と全体主義のことだ。「奴隷への道」は自由がいかに大切かを、集産主義への怒りで記している。そのことを本書が解説している。
本書についての評価は奴隷への道を読んだ後にしたいが、エッセンスを知るという意味では分かりやすかった。