1/01/2010

【書評】スティーブ・ジョブズの流儀



新年、明けましておめでとうございます。

2010年も多くの本を読んでいきたいと思う。今まであまり読んでこなかった文庫・小説にも手を伸ばしてみたい。

今年の読了1冊目(読み始めたのは昨年)は世界で一番革新的な企業のCEO、スティーブ・ジョブズ氏を扱った本。時系列のドキュメンタリーではなく、スティーブ・ジョブズ氏とその周りの人々のエピソードを「流儀」ごとに記してある訳本。
原著にもあったのかどうか知らないが、各章の終わりに記してある「スティーブに学ぶ教訓」は蛇足だ。むしろ、エピソードを陳腐なものにしてしまっている。

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略」はいま読んでいる途中なのだが、〈無料で手に入るもの・情報〉をどうやって人々にお金を出して買わせるのか?という問いに対するスティーブ・ジョブズ氏の答えはiPodのビジネスモデルにも象徴される「顧客体験」だった。ファイル共有ソフトを探し回る代わりに、iTunesStoreで手軽さ・質・信頼性という価値を提供するのだ。
これは現在「フリー」に悩む企業にとって多くの示唆を与えるのではないだろうか。(すべての企業にとってフリーが戦略的な意味を持つ、という話は「フリー」を読んだ後に。)



個人的にはスティーブ・ジョブズ氏と言えば、プレゼンテーションが印象的だ。そもそも外国人のプレゼンテーションはあまり見たことないが、NTTドコモの山田社長やソフトバンクモバイルの孫社長の新製品発表会とは比べ物にならない。