東京モーターショーに外資系の自動車メーカーがほとんど出展しなかったことはニュースになっているが、水面下では外車メーカーが日本からかなり撤退している。
これはニュースソースもなく、自分で見た上での感覚の話なのだが、神奈川県では東名横浜町田のGM、六会のJaguar、湘南台のFord、辻堂のRENAULTのディーラーが今年撤退した。
撤退の理由は「売れない」ことに尽きるだろう。エコカー減税の対象車もほとんどラインナップになければ消費者の足は遠退くばかりで、市場全体もほとんど伸びる余地がない日本市場はメーカーにとっても魅力的ではないのだ。
しかし、だからと言って外車メーカーは日本から退場するしかないということにはならない。既存のメーカーでなくても、「破壊的イノベーション」で参入できる余地があると思う。ガソリンエンジンからEVへの転換が様々なメディアで報じられているが、それと同時に垂直統合から水平分業も進む可能性がある。「自動車のPC化」とも言うべきか。OS・CPU・HDD・グラフィックチップ・モニター・組み立て・流通など、PC製造における水平分業が自動車業界でも起こる可能性はある。