11/11/2009

【Mobile】Wi-Fiに逃げるソフトバンクモバイル

iPhoneに続け? ソフトバンク孫社長がWi-Fi携帯を売り込む事情---石川温のケータイ業界事情(IT-PLUS)

NTTドコモ・ソフトバンクモバイルが冬春モデルの新製品を発表した。今回はAndroidやiPhoneなどの目玉となる製品の登場はなかったため、そこまで話題にはなっていないが、ここ最近は「増幅するトラフィック」への対応に各社が腐心する姿がよく目につく。

NTTドコモは「128kbps」という亀のように鈍いデータ通信サービスを導入してきたが、逆に言えば「低価格での大容量3Gデータ通信」はトラフィックがもたないのだろう。

ソフトバンクモバイルは「Wi-Fi」という「今更」感たっぷりのサービス。いまやWi-Fi機能はSDカードなどにも付いているから、携帯電話に付いた所で全く驚きはしないが、ソフトバンクモバイルの孫正義社長は「3Gより格段に速い通信が出来ます」という。これも逆に言えば「少しでもWi-Fiにトラフィックを逃したい」ことが本音だろう。

これを書いていて思ったのが、「たばこ増税」の構図と同じということだ。「健康のため」と必ず言うが、少しでも税収を増やしたいというのが明らかに増税の理由だ。

本音と建前はいつの時代にもあるものだし、建前は使いようによっては有効だと思う。しかし、すぐに見破られてしまうような戦略的でない安易な建前はあまりにも惨めだ。