12/02/2009

【経営】副業という働き方

今日すこし、「副業」について考えてみた。と言っても自分が始める訳ではなく、労働のオプションとして副業がもっと普及してもいいのではないか、ということだ。

そう考えるに至ったのにはいくつか理由がある。

●賃金の低下
今年の冬のボーナスは平均15%減となり、ワーキングプアと呼ばれる人々も含め日本人の給料は平均的に減っている。ならば、副業を積極的に推進し、個人ダブルインカムのように収入源を増やしてもよいのではないか。

●Google社の20%ルール
これは既に有名な話だが、就業時間の20%を定められた仕事と違うことに充てるというのはある意味「社内副業」と捉えることも出来る。そこで生まれた発想が新事業や社内ベンチャーなどをつくっているのだから、副業は本業とのシナジー効果も期待できる。

●起業はハードルが高い
現状の会社・給与に不満があっても、起業はリスクが高い。リスクを恐れて起業出来ないのなら副業しても儲からない、と言われそうだがたとえローリスク・ローリターンでも副業というオプションを認めることに意味がある。

●「副業禁止」への疑問
自分はまだ学生だから会社のルールなどはよく分からないが、そもそも企業が従業員に対して副業を禁止する理由は(企業・従業員双方にとって)正当なものなのだろうか。最近、目にした記事に「生活するために足りる給料を従業員に払えないような企業は退場すべき」みたいなことが書いてあった。この記事を読んで「なら、副業を奨励すればいいんじゃないか」と思ったことが副業について考えるきっかけになったのだが、本業への支障を過大評価して副業を禁止することはゼロリスク信仰という国民病ともいうべき日本人の典型的な考え方だと思う。

色々考えたことを書いたが、自分で書いて自分で疑問も沸いてくる。
そもそも、副業する時間があるのか。そもそも、副業は儲かるのか。これは人それぞれというしかないが、硬直的な日本の労働市場の改革を考える上では一つ考えてみるべきだ。