12/12/2009

【書評】会社のデスノート トヨタ、JAL、ヨーカ堂が、なぜ?



細かな財務諸表分析などは行わず、戦略に照らし合わせて「企業が失敗する法則」をデスノートのルールとして記している。

本書を書店で見て「読みたい」と思ったのは、「日本が繁栄するためには、サービス業が発展するほかない」という一文があったからだ。著者はさらに労働集約型の「軽サービス業」から、生産性の高い資本投下型の「重サービス業」へ脱皮しなければならないと説く。

軽サービス業から重サービス業への脱皮こそが「サービス・イノベーション」だ。サービスとイノベーションは一見、互いに交わらない概念だが、今の日本のサービス業にはイノベーションによる劇的なコストの減少が求められているのだ。