10/11/2009

【書評】「渋滞」の先頭は何をしているのか?



昨日は、藤沢~青葉台~有楽町~六本木~横浜~藤沢と車で走ったが所々で渋滞に遭った。その度に思い出すのが本書で、なぜ渋滞が発生するのかといったメカニズムや、渋滞解消のための提言をまとめている。また、交通以外での「渋滞」現象についても述べられているが、渋滞を「避ける」ような小手先のテクニックなどは述べられていない。

著者は渋滞学というそのままのタイトルの本も執筆しているが、目次や出版年月を見る限り内容の重複が多そうなので、最初から上記の親書で十分理解できる。

渋滞学という新しい学問を提言する著者は、分野横断的な研究の重要性をあとがきで指摘している。これは非常に同感だ。知的好奇心に関しては、選択と集中はすべきではないと思う。